鍼灸治効理論3

 

って効くの?」

よく聞かれる質問に専門学校で習った理論を復習がてらここに説明します。

↓はじめの説明
https://tokyomichiko.com/鍼灸治効理論/

↓2回目の説明
https://tokyomichiko.com/鍼灸治効理論2/

 



 

多くの人間は理論を知りたがります。
鍼を受ける前に「って効くの?」という質問は、
恐怖不安からくるものが多いのではないでしょうか?
怪しい、どうにかなっちゃうんじゃないの?
恐怖心から〝使えるもの〟を逃している方々は多いと思います。

ただ、説明を聞いて納得しようと思えば、数年かかると思います。
一生かけてもわからないこともあります。
西洋医学でも、まだまだ解明されてないことが沢山あります。
研究者が日々努力をしてやっと解明していきます。
一般的に分かっていることはほんの少しですよね。

だた、中には危ない治療者がいるという現実もあります。
それは医師にもいると思います。

治療者や医師に出会うには
自分の感覚を研ぎ澄まし、信頼のある人間から紹介して貰うか、
自分の感覚を頼りに見つけていくかだと思います。

私自身もおばちゃん感覚で物事をみたりしますよ。
「あの医師、目も合わせずに、質問してもテキトーに返して、
あーヤダヤダ。」

 



男性であれば、家か会社から近い距離で、人間力がない医師や治療者でも
早く治ればいい。一番効率よく無駄なエネルギーを使わないように選択しますかね?
人によるとは思いますが、感情に流されない男友達や夫を見ていると
そういう選択ができるように思います。

 

女性は感情ありきですよね。優しくされたいし、話を聞いてもらいたい。稀に話はいいから効率よく治してほしいという方もいらっしゃいますが・・・
ホルモンに左右される構造なので、感情ありきは致し方ないです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

話が逸れましたね・・・
何を言いたいかと言うと、鍼の素晴らしさを知って欲しいわーい!
そういうことです。




〜鍼灸治効理論2の続き〜

3)内臓求心性神系
・自律神経支配の効果器活動に関する情報を中枢神経に伝える
・遠心路とほぼ同じ走行をするため交感神経求心路
副交感神経求心路とも呼ばれる
交感神経求心路は主として内臓痛覚に関係する情報を伝える
副交感神経求心路は主として内臓の自律性調整に関与する情報を伝える

10年前くらいの資料でその頃の私のメモがチラホラ出てきます。
圧受容器?なんだっけ?→多分授業中に解説で圧受容器が出てきたと思われる。
圧受容器:メルケル盤、ルフィニ終末→強度検出器だけども・・・
こうやって、用語の意味が入っていないと、その説明を聞いても理解してないだろうに・・・

4)自律神経系の中枢
脊髄:自律神経反射(内臓ー体性反射、体性ー内臓反射など)の中枢として関与
脳幹:生命維持に関与する中枢が存在する
延髄循環中枢、呼吸中枢、唾液分泌中枢、嘔吐中枢、嚥下中枢など
呼吸調整中枢、排尿(促進)中枢
中脳対光反射中枢
視床下部:自律機能を統合する高次の中枢
体温調節中枢、血糖調節中枢、満腹中枢、摂食中枢、飲水中枢
概日リズム形成、下垂体調節、本能・情動行動に伴う調節など
大脳辺縁系:視床下部と協調し、本能・情動行動に伴う調節を行う

 


 


4.反射

反射とは、生体が受けた刺激が中枢神経系で統合された結果、
意思とは無関係に起こるステレオタイプの一連の過程のことをさし、
通常、反射弓を形成して反応が現れる。

 

1)体性ー運動反射(体性ー体性反射)
体性感覚刺激をもとに骨格筋に反応を起こす反射
反射弓:体性感覚受容器→感覚神経→反射中枢→運動神経→骨格筋
 伸張反射・屈曲反射(逃避反射)・交叉性伸展反射などが該当する

2)内臓ー内臓反射(内臓ー自律神経反射)
内臓器からの情報をもとに内臓器に反応を起こす反射で、内臓の調整に関与する
反射弓:内臓器→内臓求心性神経→反射中枢→交感・副交感神経→内臓器
圧受容器反射・胃ー結腸反射などが該当する

内臓ー体性自律性反射
内臓器からの情報をもとに皮膚(体性)に存在する交感神経支配の汗腺・皮脂腺・皮膚血管などに影響が及ぶ反射をさす
皮脂腺反射:中谷義雄博士が提唱した良導絡・良導点の理論的根拠
内臓器からの痛覚情報がもとで交感神経と介して立毛筋の収縮により
皮脂の分泌が促進するというもの。その結果電流の流れがよくなる。
皮膚血管反射:石川太刀雄博士の皮電点の理論的根拠
内臓器からの痛覚情報がもとで交感神経を介し皮膚血管が収縮する
というもの。その結果水腫び増加が起こり皮膚の電気抵抗が減少する

3)内臓ー体性反射(内臓ー運動反射)
内臓器からの情報をもとに骨格筋に反応を起こす反射
反射弓:内臓器→内臓求心性神経→反射中枢→運動神経→骨格筋
筋性防御、膀胱ー外尿道括約筋反射、ヘーリングーブロイエル反射など
ヘーリングーブロイエル反射:肺の伸展受容器が興奮し、
吸息かた呼息の切り替えを促進する
※内臓器に病変があると、それに関与する部位(筋分性)び骨格筋に持続的収縮を引き起こす

 


内臓痛覚は交感神経求心路によって胸髄〜腰髄に入力され、反射性にその脊髄分節に関連する筋(例えば脊柱起立筋群)を持続的に収縮させた場合、臓腑と背兪穴や募穴の関連性の理論的根拠として考えることができるかもしれない・・・

 




そのほかのブログ記事RELATED POSTS