18年前、肺炎で重症化した話

 

私が19か20歳頃の話。
丁度SARSが流行った時期。

私は謎に肺炎になった。

上京して、1年くらい経ち
バイトに明け暮れて、
毎晩にお酒もたんまり飲み、
タバコも吸っていた。
所謂、不摂生な若者。



怠いな~なんて思っていたら
熱が上がり始めて、
専門学校をサボりたい気持ちも半分
自転車で病院へ向かった。

 

病院へ着くと、
38度以上の熱の方はお声くださいとあり、
早めに診察してくれた。
渡航歴のアンケートを受け
身体はどんどんしんどくなった。

 

レントゲンを撮ったからだと思うが…(うるおぼえ)
医師から「すぐに入院してください!!」言われた。

『え?そんなに??』

…なんて思いながら、
入院要項の紙を見ながら、
一人暮らしなので一度帰って準備してから来ますと伝え、
驚かれながらも絶対戻ってくるように言われた。




病院に行ってから、危ない状態だと言われたのもあり、
症状がどんどん悪くなっているように感じた。

それでも、入院時に必要なスリッパなど家に無い物を
買い足す必要があった。

 

自転車でフラフラしながら戻り、
近くで買い出しをして
また自転車に乗って病院に向かった。

入院準備が整い、ベッドに寝る頃には
意識朦朧として、呼吸困難になってしまった。
一言も話せないくらい咳が出て、
意識朦朧としながら、

胸の内で

『あーこれ死ぬかもしれないな・・・
完全にまずいやつだわ・・・』

バイト先や、学校には真っ先に電話したはず。
親に連絡してたかな・・・



2〜3日意識朦朧として
とにかく呼吸ができなくて
咳をすると胸に痛みが走り
とても辛かった

涙なんて出ないくらい
どうにも出来ずに過ごしたと思う

 

 

それでも、目がパキッと開けられる日が来る

 

 

あれ・・・
何この病院・・・
めっちゃ古いし怖い・・・
天井のあの染みは何???

トイレに行くと自分が居る病室の位置がわかる。
すんげー奥!!隣と隣には誰もいない
隔離部屋やないか・・・

 

そういえば、夜、鈴の音がして

『わいわいわい(訛りの驚き方)・・・この病院・・・
完全に何か居るわぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜
早く退院したい!!!!!』

 

意識が戻ると、現状の情報が一気に飛び込む。

 

医師や看護師は
マスクを2重にかけて、ゴム手袋をして対応していた。

 

あ!いま思い出したが、
点滴を何度かミスされて、最終的に手の甲にされ、
途中で「これ痛いんですけど…」と伝えると、
「場所を替えるとお金がまた別途発生しますが、
よろしいですか?」
と聞かれ、〝貧乏節約若人〟としては
我慢するしかなかった記憶が・・・



回復した頃、学校のお友達もお見舞いに来た。
お友達もマスクを2重にして、
食べ物と本当にあった怖い話の漫画本を持って来た。

「あーた、この完全に出る病院で・・・
過酷なお見舞いの品持って来やがったって〜〜〜」

それでも、お見舞いはとても嬉しかった。
意識が戻ってからは、心細く、
早く退院したい若い女子である。

 

私が何を言いたいかというと・・・
肺炎の重症化になった場合・・・
医療の力を借りないと助からない場合が多いということ。

私は、元々そこまで身体が強くはない、、、
そんな中、不摂生をし、喫煙もしていた、、、
『身体が弱い方こそ不摂生になりがちなんではないのだろうか。』
それはまたの機会にお話しよう。

 

若くても、ここまで重症化する事例がある

 

18年で私は変わった。
自分が持っている身体を大事にすることが
できるようになってきている。

お酒は相も変わらず好きだが、
タバコは10年以上禁煙・・・
吸いたい気持ちもなくなり、
喫煙者という周りのイメージも消えた。

 

身体を整える必要のある職業、
そしてお母さんになった。

自分の身体がおかしい状態では仕事にならない治療師になった。

 

子どもを守るママ、夫を笑顔にしたい妻になった。

 

11年前に鍼灸と出会い、自分の身体を知った。
プロの鍼灸師が見立てる、自分の身体の状態は自分が知る状態と違った。
他者、しかもプロの何人かに言われて、初めて府に落ちる。
大体、自分は強いものだと思い込んでいる。
何でもどうにかなると思い込んでいる。



 

思い知らせれないと調子に乗るものだ。

新型コロナウイルスが流行っている今、
医療崩壊が起きつつある今、

重症化しない身体作り、
間に合いそうもない方は外に出ない環境作り、

そこが必要になると思う。

 

新型コロナの肺炎症状を私なりにリサーチしてみると、
同じように症状が急に悪化する方もおられるように
見受けられた。

なってから、大体気が付くのは解っている。

自分の身体に敏感になることが必要な時がきている。

 




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